かまぼこ会社が調味料を開発!!
2013/02/21(木)
日本には、古くから「魚醤」という調味料が使われている地域があります。いわゆる「いしる」や「しょっつる」と呼ばれるものです。
地域でよく獲れる魚を使った独特のもので、やはりにおいが強い印象がありますよね。
しかし、地域に根差した代表的な味。ともいえます。
富山において、その存在になりうるもの。
それが「にぎすのうおじょうゆ」です!!
かまぼこ会社が魚醤油研究へ
これまでかまぼこの味付けに必要な調味料は、外部から仕入れていましたが、
「より安全においしいものを提供したい」という思いから、それを見直し、独自に調味料を開発することになりました。
そして試行錯誤のうえ、着目したのが「魚醤」でした。
産学官が連携
国の2001年度提案公募型有明地域等緊急振興対策研究開発事業の一環である水産業活性化ハイテクノロジー開発事業として申請し、許可され協同開発となりました。
富山県食品研究所、東京大学大学院農学生命科研究科、独立行政法人水産総合研究センター中央水産研究所の協力のもと、製造、うま味成分や香気成分の分析、また官能評価、微生物試験などの研究が進み、品質評価の結果、誕生しました。要した期間は3年です。
材料にニギス
材料として使用されたのは「ニギス」です。
富山湾で漁獲される「ニギス」や「シイラ」などは、これまで加工用途が少なく、新たな特産物の開発が望まれていたところでした。
研究では「ニギス」「シイラ」「トビウオ」で試されましたが、様々な調査から「ニギス」での製造になったのです。
無添加調味料の完成
魚醤油には、2つの製造方法があります。
一つは、仕込みの際に麹を加えないで発酵させる方法。もう一つは、麹を加えて発酵させる方法です。方法の違いで、出来上がった醤油の風味に大きな違いが現れます。
梅かまの「にぎすのうおじょうゆ」は麹を加えて発酵させています。
大豆醤油がもつ風味にニギスの風味が相まって、今までになかった新しい風味で、淡い薄口タイプ。キレのあるうま味が特徴の濃厚な醤油が完成しました。
商品を手に取っていただければ、もちろん表示されていますが、原材料は「ニギス」「塩」「麹」そして「立山連峰からの伏流水」のみ。
無添加で安心・安全な調味料。それが「にぎすのうおじょうゆ」です。
この成果が認められ、農林水産大臣賞を受賞しました。
この製造は全国的に先駆けとなり、またかまぼこ会社で調味料も製造しているのは大変珍しいケースといえます。
おいしさの秘訣は「にぎすのうおじょうゆ」
もともと、かまぼこの製造に必要な天然調味料をと始まった研究。にぎすのうおじょうゆを加えることにより、かまぼこの原料となる魚(スケトウダラやグチなど)の風味を引き立たせることができます。
梅かまのかまぼこのおいしさの秘訣。といってもいいでしょう!
料理の隠し味にどうぞ!
今回ご紹介している「にぎすのうおじょうゆ」は、料理の際の隠し味として使用すると、その食材が本来持つ味を引き出し、美味しいと感じることができるのではないかと思います。
ぜひ、皆さんもご家庭で「にぎすのうおじょうゆ」をお試しください。
次回は、「にぎすのうおじょうゆ」を使ったレシピを紹介したいと思います!ご期待くださいね!!
「にぎすのうおじょうゆ」
1本 350グラム 510円で販売中です!!
にぎすのうおじょうゆ 販売ページ(梅かま公式サイト)